【生地】薄手生地、使う場合はご注意を。

キルティング生地、中厚手生地について先日解説しましたが、「薄手」にカテゴライズされる生地についても。

薄手生地については入園、入学準備用品を作る場合にはちょっと注意が必要です。

では、見てみましょう。

薄手生地の種類

薄手生地と一口にいいましても、これもまた多くの種類があります。

キッズ向けの柄でよく見る薄手生地といえば、代表的なものは

・シーチング
・CBポプリン
・ブロード

あたりです。

どれも薄手。
光にかざすと透け感があります。

参考までに写真を見てみてください。

シーチング

CBポプリン

ブロード

シーチングとポプリンは結構似た感じの質感です。
ブロードに関しては上2つよりももっと毛羽立ちが少なく、さらっとした生地です。
お昼寝布団用のシーツなんかを作られる時に最適な生地ですね。
お洗濯してもすぐ乾くし、夏はさらっとした感触で気持ちよく寝られそうです。
その代わり冬はヒヤッとする感じになりそうな生地なんです。

どのくらい薄いの?

手にとって見ると「なるほど~」とお分かりいただけるのですが、なるべく感覚的にご説明すると、

・夏の服にしか使えない感じ

・スカートに仕立てるとフリルがキレイに出そうな感じ

・エプロンにするにはちょっと薄い?

・スモックに仕立てると、泥が染みて服まで達しそうな感じ(でも夏は涼しい)

・1枚で巾着にすると弱すぎる感じ

「1枚で巾着にすると弱すぎる感じ」というのがミソです。
個人的には、これらの薄手生地を使って巾着を作る場合には、裏地必須だと思います。
たまにキャラクターの既製品で、ブロードで作った巾着を見かけるのですが、「これ大丈夫かな~!?」と店長は老婆心を発揮してしまいます。

100歩譲って、シーチングやポプリンに関しては、コップ入れくらいの巾着なら1枚仕立てでもなんとか持ちこたえそうです。
ブロードはその大きさの巾着でも、ちょっと強度的に厳しそうです。

薄手生地のメリット

さて、入園入学グッズにするには注意が必要!と言ってきました薄手生地ですが、もちろんメリットがあるので愛されているのです。

店長が思う薄手生地のメリットとは・・・

柄が圧倒的にキレイ、かわいい!

ということです。

おそらく織りと印刷の問題なのでしょうが、オックスフォード生地(オックス生地)や帆布(キャンバス生地)では到底出せない、細かくて繊細な柄がプリントされています。
薄手生地には細目の糸で詰まった織りを施してあるので、細かいプリントが乗りやすいのではないでしょうか。
(すいません、印刷、繊維関係の方、違ったら教えてください!)

te-tteでも取り扱いのある「いちごのボーダー」シリーズ。
こちらは当店で1番人気の薄手生地のひとつです。

小花やいちご、レースなどの細かい模様がとてもリアルに、キレイにプリントされていますよね。
裏地付きの巾着で仕立てが少し難しくなるのですが、この素敵プリントの吸引力で、衰えない人気を誇る定番生地に育ちました♪

メリットその2としては、

針が通りやすい、仕立てがラク

ということも挙げられますね。

特にキルティングになった時に顕著なのですが、
 オックス生地+中綿+薄手生地
・・・という構成で仕立てた「オックスキルト」に比べて、
 シーチング生地+中綿+薄手生地
で仕立ててあるシーチングキルトはミシンでもずいぶん縫いやすい。
ある意味、初心者さんにおススメの生地なんですね。

最後にメリットその3。

価格が安い~!

重要なことですね(^-^;
生地のデザインによっても価格はさまざまですが、一般的に薄手生地の方が価格が安いです。
だいたいオックス生地の70%前後くらいの価格かな?
オックス生地が900円/mくらいだとしたら、シーチング生地は630円前後で販売している感じですね。

ただし!
上で申し上げましたように、薄手生地は裏地が必要になる場合が多いので、トータルのコストとしては、肉厚の生地より高くなってしまうこともあります。(^-^;
ご注意を!

te-tteのキットは、薄手生地巾着の場合、すべて裏地をお付けしています。
ぜひ色鮮やかでかわいい柄の多い生地選びを楽しんでみてくださいね♪

 

【こちら↓も人気の薄手生地です。お花畑のどうぶつたち